中学3年生の数学で扱う「平方根(ルート)」の問題の中には、次のような「小数部分」をテーマにした少しひねった問題も出てきます。
\(\sqrt{11}\) の小数部分を \(a\) とするとき、
\((a+7)(a-1)\) の値を求めなさい。
この記事では、
・小数部分って何?
・小数部分を使った式の値ってどうやって求めるの?
などを、わかりやすく解説していきます!
小数部分ってどういうこと?
「小数部分」とは、その数から整数部分を引いた残りの部分のことです。
たとえば、円周率があって

「0.1415926535・・・」 の部分を 小数部分 といいます。
つまり、
(小数部分) = (元の数) - (整数部分)
と考えることができます。
\(\sqrt{11}\) の小数部分 \(a\) はどう表せる?
では、冒頭の問題について考えましょう。
\(\sqrt{11}\) の小数部分を \(a\) とするとき、
\((a+7)(a-1)\) の値を求めなさい。
まず、\(\sqrt{11}\) がだいたいどのくらいの値なのか考えましょう。
整数になる √ がついた数を使って
\(\sqrt{9} < \sqrt{11} < \sqrt{16}\)
つまり
\(3 < \sqrt{11} < 4\) より
\(\sqrt{11}=3.\)・・・・・・
とわかるので、\(\sqrt{11}\) の整数部分は3です。
よって、小数部分 \(a\) は
\(a=\sqrt{11} -3\)
となります。
\((a+7)(a−1)\) の値を求める
では、実際にこの式の値を求めてみましょう。
\(a=\sqrt{11} -3\) なので、
\((a+7)(a−1)\)
\(=(\sqrt{11} -3+7)(\sqrt{11} -3-1)\)
\(=(\sqrt{11} +4)(\sqrt{11} -4)\)
ここで、乗法公式が使えるので
\(=11-16\)
\(=\)\(-5\)
となります。
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