中学数学では、円周角の定理を用いて図形と角度の関係を学びますが、「円に内接する四角形」もそのひとつです。
この記事では、円に内接する四角形の性質と、実際の問題への活用法について、図とともにわかりやすく解説します!
円に内接する四角形とは?
まずは用語の確認からしましょう。
円に内接する四角形とは、
四角形の4つの頂点がすべて、1つの円周上にあるような四角形
のことです。

このとき、その円は 四角形の 外接円 と呼ばれます。
円に内接する四角形の性質
円に内接する四角形には、次のような性質があります。
定理
円に内接する四角形において
【1】対角の和は180°である。
【2】外角はそれととなり合う内角の対角に等しい。

なぜ定理が成り立つのか?証明しよう!
図をもとに、定理を証明してみましょう。
下の図において、

\(∠x+∠y=180°\) と、\(∠DCE=∠x\) であることを示せばよい。
円周角の定理より
\(∠a=2∠x\),\(∠b=2∠y\)
\(∠a+∠b=180°\)
であるから
\(2∠x+2∠y = 360° \)
よって
\(∠x+∠y = 180° \) ・・・ ①
また
\(∠DCE+∠y=180°\) ・・・②
①,②より
\(∠DCE=∠x\)
実際の問題で確認!
問題
下の図において、\(∠x\),\(∠y\) の大きさを求めなさい。

まとめ
● 円に内接する四角形では、対角の和は180°である。
● 外角はそれととなり合う内角の対角に等しい。
● 実際の問題では、この定理を使えば角度をすばやく求められる!
高校で学習する内容なので、覚えておくと周りの人と差をつけられますよ!
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