割引表示の罠!「30%引き+20%引き」は50%引きじゃない!?

1年

みなさん、お買い物中にこんな表示を見たことはありませんか?

「店内全品30%引き!さらに、タイムセールで20%引き!」

おお、合計50%引き!半額になるのか!

と思って商品を手に取ったことがある人、いませんか?

実は、これが割引表示の罠なんです。この記事では、この「割引の計算トリック」を解説していきます!

実際に計算してみよう

たとえば、元の値段を \(a\) 円としてこのタイムセールで購入したとしましょう。みなさん、いくらになると思いますか?(「どんな値段でも」いえるように文字を使っています。

30%引きと20%引きだから、合計50%引きで \(0.5a円\) だな!

そう思った人、お店の罠にひっかかっています!実は、この計算には大きな落とし穴があります。

正しい計算方法はこうです。

1. まず30%引き

元の値段 \(a\) 円が30%引きになると、70%の値段になります。

式にすると、
 \(a \times 0.7 = 0.7a\) 

つまり、\(0.7a\) になります。

2. そこからさらに20%引き

次に、割引された \(0.7a\) 円から20%引きになるので、\(0.7a\) 円の80%の値段になります

式にすると、
 \(0.7a \times 0.8 = 0.56a \)

つまり、\(0.56a\) になります。

最終的な値段は、\(0.5a\) 円ではなく \(0.56a\) 円になるのです

ここで気づいたと思いますが、30%引きと20%引きを合わせても、実際には50%引きにはならないのです。

実質的な割引率は?

では、実際にどれくらい割引されたのかを求めましょう。もとの価格が \(a\) 円で、最終的な価格が \(0.56a\) 円ですから、

割引率は次のように計算できます。
\(\displaystyle \frac{a – 0.56a}{a} = 1 – 0.56 = 0.44\)

つまり、割引率は44%。思ったよりも割引されていないことがわかります。

なぜこうなるのか?

このトリックが生まれる理由は、割引の計算が「順番に行われる」ためです。

30%引きの後に20%引きするというのは、単に「元の値段の50%引き」と同じではありません。

割引額を大きく見せるための手法で、多くのお店でよく使われています。お店側にとっては、間違ったことは書いてないのに「より安く見せる」ことができるので便利なテクニックです。

練習問題

同じ値段の商品を、タームセール時に買うなら、どちらのお店がお得だろう?

hint : 「どんな値段でも」いえるように、文字を使ってそれぞれの割引後の値段を求めよう!

まとめ

● 割引を2回する場合は、割引率を足すのは間違い!

● お店側は安く見せる手法としてよく使うので、注意すること!

今回のように、割引率が思ったほど大きくないケースもあるので、ぜひ冷静に計算してみてください。この知識があれば、賢く買い物ができるようになるはずです!

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